政策金利とキャリートレード

この記事を読むのにかかる時間:約7分

  • 今日からファンダメンタルズ分析1にはいっていきます。
    今までやってきた、テクニカル分析2とは対称的で世界情勢をつかんでいきます。

    2007年の春~夏にかけて、日本人が、買いで、円安方向にガ~~~っといった時期があったんですよ。

    それはファンダメンタルズは無視で、すごくそういう動きになったんですね。
    その動きを外国人トレーダーがずっと見ていて、「ミセス渡辺」とか「着物トレーダー」と呼びました。
    この様な人物が存在しているのではなく、日本人トレーダーのことを指します。

    2007年、東京のインターバンク市場において、午前中、相場が円高方向に向かっていたものが、昼をはさんで午後になると、円安に戻っている、しかも相場を反転させるそれらしい情報もないのに…というような状況が頻繁に起こった時期がありました。

    この原因を探っていくと、実は、主婦やサラリーマンを中心とした個人のFX投資家が、時間のあく昼休みを利用して一斉に円売り・ドル買いの注文をしていたというものでした。

    さすがにプロのディーラーでも、個人の投資家が相場を左右するほどの影響力を持っていたとは想像もつかなかったようです。

    この現象は、やがて海外にも伝わり、FX投資家を指す「ミセスワタナベ」という呼び名が生まれました。

    ちなみに、具体的には、ミセスワタナベというのは、為替取引について高度な専門知識やノウハウを持たず、小口の資金を投じている個人投資家のことを指しています。

    経験豊富なディーラーたちには素人同然の「ミセスワタナベ」の動向が、今ではマーケットを動かす大きな力として認識されているというのですから、何とも興味深いです。

    まずは政策金利から。
    http://www.gaitame.com/market/seisakukinri.html  
    ↑ここの、主要各国政策金利表をご覧ください。

    その名の通り、これは各国の政策金利です。日本はかなり長い間、低金利が続いています。
    政策金利は0.1%でも、銀行の金利はこれよりさらに低く、0.02%などです…

  • そうですね。100万円を1年間預けても利息は200円ですね…(汗)
  • オーストラリアに注目してみてください。
  • 4.5%と高金利ですね。手数料など考えなければ、100万円預けたら、利息は4.5万円ですね。
  • 「オーストラリアに預金してもいいかも」なんて思いませんか?
  • 思いますね~
  • このように、ある国の政策金利が上がれば、その国の人気も上昇します。
    支払いに使われるほうのお金は価値がさがるので、、、、

    キャリートレードという言葉を聞いたことはありますか?

  • 「円キャリートレード」とか聞いたことあります。
  • 例えば、A銀行の金利が1%だったとして、B銀行が5%だったとします。
    この場合、A銀行から100万円を借りて、B銀行にこの100万円を預けたら、4万円の儲けになります。
  • そうですね。
  • これを政策金利に戻して考えてみると、
    日本が0.1%でオーストラリアが4.5%なので、同じように金利差で利益を出すことができますよね。
  • そうですね。
  • これがキャリートレードと呼ばれています。
    だいたい金利差が3%以上開くと、キャリートレードが活発になってきます。
    注意していただきたいのは、逆のケースは当然支払いが発生します。
    金利の低い通貨を買い、金利の高い通貨を売ると、その差額を自分が支払わなければなりません。
  • なるほど。
  • 金利が上がっていくというのは、物の値段が上がっていくということです。
    そして、徐々にインフレになっていきます。

    金利が上がっているというのは、景気が良い状態ですし、行き過ぎるとバブルになります。
    もちろん、金利を上げるというのは経済の過熱感を冷ますという意味合いもありますね。

    金利が下がっていくと、今度はデフレになっていきます。景気は悪いです。今の日本の状況ですね。

    ゼロ金利というのは、当たり前ですが「金利ナシでお金を貸しますよ」ということです。
    しかし、今の日本では、お金を借りる人は少ないです。やはり不景気ということが一番の原因ですね。

  • たしかに。
  • 隣同士の国の金利というのは、近い数値になる傾向があります。
    例えば、アメリカは0.25%、カナダは0.75%。カナダは少し上げてきていますが、近い数値です。
    仮に、金利差が3%以上開くと、キャリートレードが活発化します。
    なので、カナダがこのまま金利を上昇させ3%以上、差が開くとアメリカからカナダに資金が流れます。

    しかし、こういう事を避けるため隣国同士の金利差はあんまり開かない傾向があります。

  • 現在のアメリカとカナダの金利差は、アメリカ側にしてみればまだ許容範囲なんしょうね。
  • これ以上開くと、アメリカはカナダに対してなんらかのアプローチはかけてくるかもしれません。
  • オーストラリア4.50%とニュージーランド3.00%の金利は近い数値ですが、1.5%の差は結構あるな~という印象を受けますがいかがでしょうか?
  • 今後、ニュージーランドのほうが金利を上げてくるのではないかと思います。
    どうしても隣国同士ですと資金が動いてしまうので、金利差はひろげられないでしょうから。

    政策金利についてはこんな感じです。

  1. ファンダメンタルズとは、「経済の基礎的条件」と訳されます。経済のマクロ面(経済成長率など)、あるいはミクロ面(個別企業の財務状況など)についての指標を意味します。 []
  2. テクニカル分析とは、過去に発生した価格や出来高等の取引実績の時系列パターンから、将来の取引価格の変化を予想・分析しようとする手法です。 []

スポンサード リンク

«前のページ

次のページ»

このページの先頭へ